施設の目的

 自然体験施設「ところ昆虫の家」は、故 滝沢 始 氏が地域の子供たちに自然の中で
いろいろな体験をさせたいと、廃校になった吉野小学校を利用して、自費を投じ一人で
コツコツと施設を作っていました。

昆虫の家創始者 滝沢 始 氏

 平成3年秋に他界し、滝沢氏の考えに共感した私たちが「虫夢(むーむー)友の会」を設立し、
地域の人々に会員(一口5,000円)になってもらい、会費で運営しています。

入会希望の方、活動にご協力頂ける方、
企業や団体様でご協力頂ける方はこちらを参照してください。

 この「ところ昆虫の家」では、誰もが食べ物・寝袋など用意して、気軽に自然の中で遊ぶ、
自然に触れる、自然を体験できます。


昆虫の家の創始者、滝沢氏と子供たち

 ぜひ、お子様と一緒に家族の皆様で計画をたてて、「海と・森と・湖の町」で楽しい
思い出づくりをしていってください。


 また、昆虫の家では、様々な自然との触れ合いを大切にする催し物が計画されます。
ぜひ、ご参加くださいますよう、会員・事務局一同お待ちしております。


主な自然体験活動について
・週末自然体験事業
 対象:小学生・中学生 1泊2日
 原則的に、月に1度、その季節季節に応じた様々なプログラムで、
 子ども達が自然とふれ合う子とを目的としたプログラムです。
 たとえば、星空を観察したり、秋にはヤマブドウやコクワの実を
 採取したり、冬にはかまくらを作ったりスノーモービル体験をします。

・オホーツク自然体験村
 対象:小学生・中学生 13泊14日
 夏休み期間中、全国から子ども達が集まり、北海道・オホーツクならでは
 のプログラムを行います。カウンセラー役の高校生・大学生も全国から
 集まり、スタッフは地元も含めて各地から集まります。
 異年齢集団の大家族となり、2週間の長期わたる共同生活を行います。
 農業体験、漁師体験、カヌー、竪穴式住居宿泊、水中生物観察、
 16kmを歩く里山探索などなど、盛りだくさんのプログラムになります。


このほかにも、様々な活動が随時行われています。
活動については、「会の活動」のページをご覧ください。


ところ昆虫の家とは
 北海道オホーツク沿岸にある常呂町の吉野地区にある宿泊体験施設です。
この施設は、1989(平成元)年に故滝沢始さんが旧常呂町立吉野小学校の廃校を買い取り、すでに養豚場として改修されていた校舎を手作りで更に改修し、独自に教室内にオガクズをひき、付近の山で取ったカブトムシ、クワガタ約600匹を飼育。池にヤマベやドナルドソンなどを放しホタルの繁殖にも挑戦したことに始まります。
 今では、隣接する個人所有者の土地を借受け、総面積62,000平方メートル(6町歩)の広大な敷地の中に、広場・ケビン(バンガロー)・キャンプ場・遊具・池・ボート・五右衛門風呂、世界の昆虫博物館(札幌市千葉公三氏より)、カブト虫飼育室、昔の農機具等の展示をしています。
 また、2001(平成13)年6月からは、地域住民を中心に設立されたNPO法人自然体験村「虫夢(むーむー)ところ昆虫の家」がこの管理運営に当たっており、年間を通じ子どもを対象にした自然体験プログラムを展開しています。
 会の運営は、会費(1口年間5,000円)によって行われています。また、施設整備などは会員や協力者がボランティアで駆けつけ、草刈りや施設の整備・保守などを行っています。行政などに頼らず、地域住民の協力によって運営されています。

ところ昆虫の家のある、吉野地区とは
 もともとは原始林でしたが、戦前、北見を中心にしたハッカ産業の波に乗って、ハッカの栽培を中心にした入植者が開拓者として開いた地区です。「吉野」という地名は入植者の多くが四国出身者で「吉野川」を由来にしています。吉野小学校は昭和22年に開校。一番多い時期には58人もの子ども達が在籍していました。(手師学尋常小学校所属隈川特別教授場として大正8年4月24日認可された)
吉野地区の気候は、典型的な温帯型で、一年を通じての最高最低気温は、夏は37.2度、冬は−27度です。いろいろな催しが多く企画されている7・8月は平均気温が22度ですが、寒暖の差も激しく、過去の記録では、9度〜31.5度の幅があります。また、梅雨のない北海道ですが、この時期は長雨が続くことがあります。
 吉野地区の地形は、山や森林、川に囲まれています。まわりには、キタキツネ、エゾシカ、ウサギ、イタチ、ミンクなどがいます。森林の奥にはクマも住んでいますが、「虫夢ところ昆虫の家」にまで現れることは滅多にありません。

ところ昆虫の家応援団より 〜森の熊さんが作ったパンフレットより抜粋〜
いい思い出を作りませんか?

 常呂町吉野地区の豊かな自然の中で、子ども達に色々な自然体験活動の場を提供し、地域住民や異年齢の子ども達相互の触れ合いから、色々な感動や驚きと、自然に対する神秘性や厳しさを体得し、自然や環境保全への理解を深め、自主性、協調性、忍耐力、社会性を養う能力を育む機会を提供する。(子ども夢基金への申請書より)

 1989(平成元)年に始まった「ところ昆虫の家」の実践は、当初から「だれでも無料で利用できること」「会費で運営すること」を基本に地区の人々を中心にしたボランティアの手によって運営されてきました。
「子どもたちに自然のなかでの遊びを体験させたい」と自前の費用で「昆虫の家」を造った(故)滝沢始氏の遺志を受け継ぎ、これを守り育てると共に、自然とのふれあいを通じて子どもたちの情操教育の向上を図る。(虫夢の会の会則より)
 年間の運営は、補助金に頼らず会費によって活動が支えられていること。有給職員がいないこと。施設や環境の整備は、手弁当で駆けつけている会員の手作りですすめられていること。また、その会員のほとんどが男性で、職種も公務員、農業、鉄工所、教員、会社員であることなどは非常に興味深いことです。
・4月13日/池取水口砂利取り(伊藤、遠藤)
・5月 2日/標本整理、施設清掃、サクランボ外植林10本(若原、相田他5人)
・6月12日/芝刈り、芝集め・花壇整備(北見北子ども会、遠藤、伊藤)
・11月6日/冬支度、鯉囲い、椅子、テント、水車・ポンプ格納、イルミネーション設置
     (遠藤、伊藤、相田、若原、倉持、川上トラック提供)
など、1年間に120日の活動記録が報告されています。(2000年度総会資料より)

これらの特長は、「北海道スピリット」なのでしょうか。いうまでもなく、北海道は開拓の歴史を背負った地域です。厳しい自然環境のなかで、人々は自分のことは他人に頼らずに自分でするという「自助自立の精神」を強いられました。また、あわせてお互いが助け合う「相互協助の精神」を培ってきたのです。「ところ昆虫の家」の実践から、私は「自助」と「互助」の有り様をひしひしと感じました。(エッセイ集[森法房著]/ところ昆虫の家の人々より)

「子ども達に、いい思い出を作ってやりたいベエ」
「オラがちっさいころは、ナンモいい思い出なんて無かったからなあ」 
『虫夢ところ昆虫の家』のおっちゃンたちがよく口にする言葉です。

森の熊さん こと 森 法房 氏 記す

ところ昆虫の家 紹介用動画
2004年度4月に札幌で開催されました、「アースデイさっぽろ」用に作成したDVDの、
昆虫の家の紹介動画を掲載致します。

Windows Media形式のデータで、高速インターネット回線以外の方は、
再生まで時間がかかりますのでご了解ください。(5,659kb)

虫夢ところ昆虫の家 紹介用動画

動画が再生できない場合は、
下記からWindowsMediaPlayerをダウンロードしてください。

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